古代の「人」は、ひとりで立っていた。自立こそ最強になれる学習法。


私が大変尊敬している方に、篠田桃紅(しのだとうこう)さんがいます。

現在105歳の美術家です。

上の写真の本は、2年前に書店で購入したものです。

この本の中に

古代の「人」は一人で立っていた というページがあります。

引用させていただきます。

 漢字の「人」は、一人では生きられない、お互いに支え合って生きるものだから、二本の線が支え合って成り立っている、と言います。

しかし、古来の甲骨文字を見ますと、「人」という字は、一人で立っています。

一人で立っている「」は、横向きになって、両手を前に出してなにかを始めようとしているように見えます。あるいは、手を差し出して、人を助けようとしているのかもしれません。

いずれにせよ、二本の線が支え合わないと成り立たない「人」とは違い、相手への過度な依存はしていません。

私には、古代の「人」のほうが、本来の人の姿だと思います。

本当に篠田さんのおっしゃる通り、そのように見えますね。

支え合うというのは、聞こえはいいですが、

どちらか一方が倒れれば、共倒れです。

勉強も同じではないでしょうか。

何でもかんでも教えてもらう。また、何でもすぐに教えてあげる。

こちらも一見すると美しいですが、子どもは依存心の強い子になるでしょう。

先生も教えることで自己満足してしまいます。

自立(みずから立つ)」こそ、本来の人間のあるべき姿。

勉強も自ら決め、自ら進める「自立」が本来あるべき姿。

ですから、豊島鳳雛塾では基本的には何も教えません。

全部自分一人でやってもらっています。

強い子どもに育てるには、これが一番だと思っています。

古来の甲骨文字の「人」は一人で立っている

もし、ご興味あれば動画があります。

私は、何度も見ました。

桃紅さんの優しい口調だけれでも、厳しい言葉と、

型にとらわれない生き方をご覧ください。

102歳当時の映像です。【墨に導かれ 墨に惑わされ】

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