「殻を壊す」というのは、自分でやらないとダメ

今日は、私の大変尊敬している方の言葉をご紹介してみたいと思います。

この方は、様々な業種のコンサルタントをしながら、自分でも常に新しいビジネスを展開していらっしゃる若干30歳の青年です。

京大を卒業し、大学院に進みましたがご自身でビジネスと起ち上げるため中退いたしました。

次世代の教育を考えていったとき、「教え方」には3つのレベルがある、と彼はメールで言っています。

1つ目が、手取り足取り教える、というレベル。
これが一番低いレベルですね。

2つ目は、模範を見せる、ということです。
自分がまず体現して、それを見て、真似してもらう、というレベルです。

そして3つ目が、

「何もしない」
です。

何もしないことが、最高の教育なのです。

豊島鳳雛塾でも「教える」「授業をする」ということは、基本的にしておりません。

子どもたちが「自分ひとりで」考え、問題を解いていくというスタイルです。

親御さんからすると、教えずに成績があがるのか?勉強が身につくのか?と心配だと思います。

やらない子は、全然やらずに遊んでばかりです。でも、放っておきます。何も言いません。やる子は、ものすごい量の問題集や参考書をこなし力をつけていきます。

今やらない子も、いつかやると信じています。こちらも忍耐が必要ですね。

彼のメールに以下のような言葉もありましたので、よく考えてみてください。

さなぎが蝶になるときに、もし人間の手で殻を破るのを手伝ってしまうと、その蝶はすぐに死んでしまう。

なぜか?さなぎが殻を破ろうと力んでいる間、その後蝶として一生を終えるのに必要な筋肉が作られるから。

だそうです。

子供の勉強も同じですね。【さなぎが殻を破ろうと力んでいる間】というのは、子どもたちが「あーでもない、こうでもない、わからない、わからない」と問題に取り組んでいる時、あるいは勉強をしなくてはいけないのは分かっているけれど、できないでいる時ですね。

その一番大切な時間に、わからないからとすぐに教えてしまったり、「勉強をしなさい!」とどなったり、しかったりしては絶対にその子に力はつきません。

放っておけばいいと思います。放っておかなくてはいけないのです。考える時間、悩む時間を奪ってしまっては、その場は楽ですが決して成長することはないでしょう。

悩みもせずに、ただ遊んでいる子も勉強をしなくてはならない時が将来必ずきます。その時まで気長に待つのが一番です。相手をコントロールしようとしてはいけないと思います。

子供たちに本当の生きていく力をつけてもらうためには、これしかないと私は信じています。

もちろん、しっかりと見守りながらアドバイスしていくことは必要ですが。

大空に羽ばたく力を子供たちは秘めています。その力を最後まで信じていきたいです。

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