前回の続きです。
高校受験生は、とにかく今周りで何が起こっていようがいまいが、
自分が毎日すべきことを淡々と進めること。
焦る必要なんて全くありません。
前回示した、大まかな計画通りに勉強を進めていけばイイだけです。
2ヶ月ごとに何をやるかを決めておき、
その期間でキチンとそれをこなしていきます。
始めの2ヶ月(6月と7月)がうまくいけば、
後は、順調に滑り出します。
しかし、ここでうまくいかないと、
やらなくてはいけないことが増えてしまい、
勉強に力が入らなくなります。
今回の騒動で、夏休みも従来通りの日数はないかもしれません。
夏休みはなしで、学校で授業があるかもしれないのです。
これはまだ誰にもわかりません。
そうなると夏期講習で予定していた内容にも
変更が必要になってきます。
小学生や受験生以外は、勉強のことは何も心配しなくて
大丈夫ですが、受験生だけは違います。
毎日毎日、受験日が近づいているということを
意識した生活でなければいけません。
秋ごろになって、
「あっ、マズイ! ヤバイ!」では
手遅れです。
5月、6月、7月が勝負だと思ってください。
前回、6月、7月にやるべきことは示しましたので、
今回は、【8月、9月】、【10月、11月】、【12月、1月】の
勉強内容を確認してください。
【8月・9月】
8月・9月の時点では、『基礎・基本プリント』が終わっていることが前提です。
ここから都立高校の過去問に取り組みます。
5教科とも本来であれば、学校で習っていない学習項目があるので過去問に取り組むのが難しいですが、『基礎・基本プリント』を終えていれば、全く問題ありません。
もちろん、しっかりと理解できていない箇所もあると思いますが、それでも一度はやったのですから、挑戦できます。
特に、国語に関しては様々な文章を読んでいくことで読解力が強化されてきます。漢字などは、完璧にその場で覚えるようにしていってください。
理科、社会(地理・歴史・公民)も解ける問題がたくさんあるはずです。この段階では、解ける、解けないにこだわるのではなく、公立高校の受験問題というのは、こんな感じで出題されるんだ、ということをたくさん経験していただきたいのです。
夏期講習を予定通り行うことができる場合、各教科の基礎・基本の確認、理解するためのプリントを全員で毎回短時間で行い、基本問題に関しては、ほぼ完ぺきにしていきます。
【10月・11月】
10月・11月も基本的には、8月・9月と同じです。
ただ、同じような問題をたくさん解いていくと、いつも間違ってしまう、もしくは、理解が浅いなと感じる項目が見えてくるはずです。
わかる問題は一度置いておいて、この苦手な学習項目に集中してください。苦手克服用のプリントを用意します。
特に上位校を狙う塾生は、この苦手項目を丁寧に学習することが合否の決め手になります。また、基礎・基本と共に、得点で差をつけるための難問集にも挑戦し始めてもらいます。
【12月・1月】
ラストスパートの2ヶ月間です。最後の2か月もやはり、基礎・基本の確認です。そして仕上げに入っていきます。
過去問を続けながら、都立校の予想問題集をこの辺りから始めます。本番と同じ時間で、各教科最低でも10分から15分前には終える訓練をしていきます。
見直しの時間をしっかりと確保できるくらいの状態に仕上げておけば、うっかりミスで得点を失うことがなくなります。
以上、高校受験生用の学習計画を簡単に示しました。
計画通りにには、なかなか進むものではありませんが、
『基礎・基本プリント』さえ7月までに終えることができれば、
いかようにも修正が可能ですし、更に上位を狙うことさえできます。
反対に、これができなかった場合、
大きな困難が待ち受けていると覚悟しておいてください。